ロシアがウクライナへ侵攻して半年が過ぎた。現状では戦況は膠着気味か。大方の予想に反してロシアが苦戦している理由は、無理な戦争をしているからだ。初戦の戦いは味方の兵士を騙してのものであった。そして兵員の多くは雇われ兵であった。次は辺境のロシア人以外のアジア系・イスラム系の民族を金で買っての兵力であったし、今も所謂ロシア人は多くは無い。国民の民意が得られないと思い、戦っていることさえ知らせていないかの如くだ。
この統制の執れていない軍と戦意も薄い兵士たちと戦っている今こそがチャンスである。駆り出されている兵士には申し訳ないが正規兵が出てくる前に攻勢をかけるべきだ。いまだにロシア本土を攻撃していないことはウクライナの賢明さだ。ロシア領を攻撃するとロシア国民がプーチンの戦争に賛意を強くする。当のプーチンはそれを待っているのだから思う壺である。
アメリカはハイマースの射程80kmの物を供与しているが、300kmの供与をすべきだ。それで国境付近の兵站を叩くことができる。そうすれば供給が断たれ撤退も遮断できる。戦況はいっきに逆転し寒い冬が来る。ロシア兵の戦意はいっきに低下する。ウクライナの為であるとともに、非ロシア人の兵士の為でもある。経済制裁の効果が出るまでには時間がかかる。いたずらに小出しにしないで、欧米はここで一気に物量を供給すべきである。