国も若者もロマンを持て

世界の論文参照数で、日本は12位に後退した。中国はもとより韓国にも追い越された。後から来たものに追い越されるのは世の常と暢気に構えている場合ではない。
問題はやる気のある研究者が海外(特に中国)に流れている事実であり、このまま放置しておくと重大な事態となる。研究現場の質の低下と意欲の低下と資金の低下など〝低下〟だらけである。企業は内部留保をもっと研究開発にあてて欲しい。大学は人材発掘のノウハウを高めて欲しい。国は予算を拡張し研究者の費用や給与を増強して欲しい。社会は失敗しても次のチャンスを与えて欲しい。国民はチャレンジャーへの投資を供して欲しい。改めて革新は無駄の中から生まれることを社会は容認して欲しい。
30年近い経済低迷の中で、投資に気後れをし、その場その場の短期的結果を重視した結果が現状である。SNSで社会が騒ぐのは三面記事と失敗批判ばかり。なぜマイナス思考ばかりがもて流行れるのだろうか。そろそろ自分(自分の国)は自分で守り、育てるしかないことを実態として考えるだけでなく肌身につける必要がある。