本筋を逸脱する立憲民主党…解党でもして将来に備えて…

 イギリスで政権交代が起こり、労働党が政権を担うことになった。イギリスの労働党は中道に近い党であるから、前保守党政権と大きな政策変化はないであろう。フランスでも政権交代が起こった。マクロン大統領は議会を解散し1回目の投票では極右の伸長が大きかった。懸念を抱いた与党は極左との選挙共闘を行い、結果的には極左が極右を押さえた。
 日本では東京都知事選が行われ、小池百合子が3選した。SNSを活用し若者層と取り込んだ石丸伸二が、蓮舫を上回り2位につけた。メディアなどは蓮舫を欲していた報道姿勢が見え見えであったが、結果的には当然のごとく消え去った。
 フランス国民は極右の伸長を恐れ、不合理でもある与党と極左の選挙協力を受け入れた。極右政権がEUやNATOの結束を乱し、将来的に混乱を引き起こすことをフランス国民は理解していた。邪道ではあるが必要な選択であると受け入れた。ロシアのこれ以上の横暴を押さえるための一環でもあると取引した。
 都知事選では立憲民主党と共産党が選挙協力をした。大自治体とはいえ、たかが地方選挙で国政選挙ではない。国際的に日本の行末を左右するほどの選挙ではない。国民の不信を抱えている自民党を貶める絶好のチャンスとばかりに、イデオロギーを異にする両党が選挙協力をした。フランス国民が極右を防ぐために協力したのと、立憲と共産が自民党を追い落とそうとした協力の違いは、果て無く意味合いが違う。
 このように目先のことしか視野に入らない野合の政党に、日本を任せられるわけがない。自民党もお粗末だが、この国際環境においては自民党に任せるしかない。自民党は早急に首を洗い襟を正して出直すべきだ。まともな野党は、焦らず急いで将来の日本を考えた政党に成長してほしい。