日本は主体性を……他国にまでかまう余裕のない世界

 トランプ元大統領が銃撃されて、負傷をした。バイデン大統領は老化が激しいにも関わらず、彼は民主党からの時期大統領に固執している。テレビで見ていてその姿は痛々しい。悲しいことに副大統領のハリスの手腕には期待が持てそうにない。トランプは副大統領候補に若いバンスをあてた。機密書類を自宅に持ち帰った事件では不起訴が確定した。今のアメリカの状況では次期大統領は共和党のトランプで決まりであろう。
 常日頃、トランプは〝アメリカンファースト〟と言っている。中国とは今以上に対決姿勢であろうし、EUには一線を引くであろう。ロシアにはウクライナ問題で譲歩的になるであろう。経済では2国間交渉が主軸になり、より保護主義的になるであろう。今よりは国際協調路線が薄くなり、個別対応が強まる。自国のためなら、〝正義〟はさらに、二の次になる。
 日本に対しては、特に安全保障面での金銭的自立を求めるであろう。日米同盟は、アメリカの中国との関係次第で大きく変化する可能性もある。もともと自国の安全保障を他国に依存するという、常識では考えられないこれまでの日本に問題があった。トランプはこの異常な日本に活を入れてくれることであろう。
 折しも防衛省の不祥事に対して、大量の処分が行われた。内輪の中で〝ママゴト〟をしている自衛隊のみならず、日本全体が置かれている現状が、厳しく問われている。政治をゲームにするのではなく、国の将来を切り開くための場にするための体制を早急に立て直すことが必要だ。政党にも財界にも教育界にもメディアにも、ましてや国民個々の体質構造改革が必要だ。自分の足で歩く必要性が実感となる時代がやってきた。