国連の女性差別撤廃委員会が、日本に夫婦別姓導入を勧告した。夫婦別姓への賛否はともかく、国連はこの種の仕事しかできないのか。過去何回かの勧告を行ってきた結果とは言え、G7先進国唯一の未導入国だからと理屈づけているが、日本は世界が思っているよりはるかに男女平等だ。本当に女性のことを考えているのであれば、イランやアフガニスタンを始めとする女性差別の国々の問題を解決するのが先決であろう。先の委員会のメンバーに女性の多さが目立つ。国連の発想は、ジェンダー平等と言いながら、不平等を押し付けているのが現実だ。今では差別されているのは男性だ。
おまけに、皇室典範の改正まで口出ししている。そこには国の文化や文明を理解する発想はない。そこまでいうなら、各国にある王室を廃止させるくらいの覚悟が必要だ。人類が男と女の動物である限り、全く同等のはずがない。お互いがその差異を補い合って、人類は発展してきたのだ。人類の動物という実態を無視する結果は、発展の後にくる少子化を加速させる。そして滅亡する。
BRICs首脳会議が開催された。ロシアはウクライナ戦争の張本人だ。中国はその陰の加担者だ。ウクライナ戦争は2年半余りの現在も、激化することはあっても終結する模様がない。その会議に国連事務総長グテーレスが参加した。彼はプーチンに話しかけるためと言うかもしれないが、結果的には協賛者としか世界は見ない。事実、プーチンの名声を高めるだけであた。このようなピンボケ指導者を頭に持つ無駄遣い集団が、今の国連である。
日本政府は、言われるがままに受け入れるのではなく、日本の立場を毅然として言うべきだ。今のような軟弱外交が、いつまでも日本を二流国にとどめている。
同委員会は、女性が国会議員に出馬する場合、300万円の供託金を一時的に減額する措置を要請した。男女平等の偽善の甚だしい男女不平等である。