ジェンダー平等に異存があるわけでは無い。平等がより進んだ先進国は比例して少子化が進んでいる。反対に不平等が残るアラブやアフリカは多子化である。アフリカはやがて20億人を擁する地域となる。相対的発展はアラブやアフリカを中心とするグローバルサウスに移行する。その結末がどのようなものかを見つめるのは、今の若者だ。
人間は豊かになると自由が優先される。さらに欲求は平等に目が向く。その傾向は左派志向の人々・国々に強くなる。左派志向の代弁者である欧州、その代弁者である国連から自由平等が掲げられる。女性の社会進出が低いことは悪いことであると、喧伝する。その代名詞がLGBTQや選択的夫婦別姓でありジェンダー平等だ。
夫婦別姓が進むと、個人の自由がさらに進む。女性はさらに自分の自由を謳歌することに進む。A家がA・B家となり、B家がB・C家となり戸籍の基本は崩壊する。この崩壊思想が左派の思想そのものだ。その中には、均衡などの概念はなく、まず打ち壊すことまでしか思想にない。当然、培われてきた伝統までも壊される。伝統の崩壊は文化の崩壊につながる。
200か国・80億人に共通することは僅かしかないはずだ。それをウクライナ戦争をも解決できない欧州や国連が、体面を保つために他国にジェンダーだと、ケチをつける。概ね日本人は女性を蔑視するどころか尊敬している。少子化で、やがて若者が壮年になったとき、自分を支えてくれる周囲の少なさに涙する姿は見たくない。男女がお互い、我慢しあうことが自分の将来を明るくする唯一の方法ではないのか。