韓国の尹錫悦大統領が「非常戒厳」を発令し、6時間後に撤回した。共に民主党・国民の力などの与野党党首を逮捕する計画で、国会にも軍が出動した。尹錫悦大統領は、その後姿を見せず方針を掴めない。国会は弾劾決議を審議することを決め、ほどなく開催される。焦点は与党の議員がいかなる投票をするかだ。恐らく議決は採択されるであろう。
韓国が軍指導から解放され、民主化されてから約40年だが、再び軍政の発想が可視化された。しかし、現実には軍政に戻ることはないだあろう。現実は大統領は弾劾され、選挙が実施され左派政権が再び出現されだろう。右派の朴槿恵政権が弾劾され、左派のムンジェイン政権が誕生した道筋を再び招くことになるだろう。
文政権の時のレーダー照射事件・慰安婦問題・徴用工訴訟などなどの解決済みの問題の蒸し返しなどに、どれだけの無意味な時間を費やしたことか。尹政権によって、やっとまともな国交関係になりかけていたのも、尹自身の暴挙によって水泡に帰してしまった。
韓国にとって、国際情勢の文政権時代と違うところは、北朝鮮である。北朝鮮は明確に韓国との決別を示した。これまでの韓国左派の南北融和は筋書きが変わるであろう。ウクライナ戦争を通じての露朝パートナーシップ条約によりロシアが有利に進むと、北朝鮮はロシアに似た発想で韓国に迫ることも予想される。左派政権の誕生は韓国にとって、国民の支持派大きいが、将来的には不幸な結果となるであろう。
日米韓の連携は具体化するかに見えた矢先の、今回の事件。日本は日韓関係を進めなくてはならないが、同時に常識の通じない国韓国を冷静に見つめなくてはならない。トランプ次期大統領は、韓国を見放すことも多分に考えられる。日本は戦後長らく韓国を防波堤にして、ぬるま湯に浸ってきたツケを払わないための方策を、策にとどまるのではなく実現するための具体的国策を急がなくてはならない。防波堤は崩壊しつつある。
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