ユーラシア・グループの「ことしの十大リスク」

 今年もイアン・ブレマーのユーラシアグループが「ことしの十大リスク」を発表した。
①深まるGゼロ世界の混迷
②トランプの支配
③米中決裂
④トランプのミクス
⑤ならず者国家のままのロシア
⑥追い詰められたイラン
⑦世界経済への負の押し付け
⑧制御不能なAI
⑨統治なき領域の拡大
⑩アメリカとメキシコの対立
 アメリカ第一主義とトランプ個人の影響が最大のリスクとなっている。また大国の脆弱化と無責任により世界の混迷が深まる。利便なAIもモラルが求められる。

 ちなみに2024年の「十大リスク」は下記の通り。
①アメリカの分断
②瀬戸際の中東
③ウクライナの事実上の割譲
④AIのガバナンス欠如
⑤ならず者国家の枢軸
⑥回復しない中国
⑦重要鉱物をめぐる争奪戦
⑧インフレによる経済的逆風
⑨エルニーニョ現象の再来
⑩分断化進む米でビジネス展開の企業リスク
であったが、ことごとく好転していない。
 日本は政治的混迷を含めて、正念場の年になるであろう。