トランプ大統領がウクライナに防衛兵器の供与を発表した。金の亡者トランプはその費用を欧州のNATOに求めた。アメリカの立派なNATOの一国のはずだが。横暴に見える彼も国内の動向を考えなくてはならないのだ。「プーチンには失望した」と半年も遅いプーチンの実態把握には、いささか呆れる。プーチンの判断に50日の猶予を与えるなどは、最近激しさを増しているロシアのウクライナ攻撃を理解していない。50日間はしっかり攻撃してよいと免罪符を与えているに等しい。
ロシアからの輸入をしている国には100%の二次関税を課すとのことだ。「また、関税かよ」だ。いまや関税策の実効性や、副作用の大きさに疑問があることに気づいていない。この関税策で一番漁夫の利を得ているのは、中国であることを理解しているのであろうか。一番の敵国は中国といっている張本人が、一番中国に貢献している。輸入を減らして国内の製造業を発展させると言っているが、そのためには数年の歳月が必要だ。明日にでも復活するかの思考で短絡的に過ぎる。
今や世界の国は、トランプを舐めている。まともに付き合う人物ではないと。同盟国とも単なる国としてしか付き合わない手法は、アメリカ離れを加速する。独裁者習近平・プーチンはトランプの政治生命は後数年として戦略を建てて居る。先の無いトランプが勝てるわけがない。残っている活路は、同盟国を中心に失った信頼を取り戻し、早急にウクライナを支援しロシアの野望を頓挫させ、イスラエルと一線を画すことだろう。ノーベル平和賞を望んでいる彼が、習近平やプーチンのような独裁指向の人物に憧れているとは、コケコッコーだ。