高市首相の「存立危機」発言以来、中国の日本に対する嫌がらせが続発している。水産物の輸入規制の復活など時代錯誤の典型であろう。今ではホタテの中国依存派数パーセントしかないにも関わらず、輸入規制をしても痛くもかゆくもない。日本の水産業者の努力には頭が下がる。
自ら他国の発言の細部に拘っておきながら、自分では暴言の言い放題である。いつもの〝どの口が言うか〟の連発である。現在の中国は、指令系統が混乱している。今回の発端には習近平の意向があったことではあろうが、この混乱具合はいつもの〝忖度〟の連鎖であろう。中国の行政部は〝忖度〟が優先し、ものの善悪が正常に考えられなくなっている。
経済の低迷している経済界は、日本との交流を望んでいるがそれも容易でない。経団連に誘いをかける程度までしかできない。最悪なことは文化交流である。日本人による約10のコンサートイベントが中止に追い込まれた。日本への旅行を事実上、規制した。インバウンドが減ることは困る面もあるが、考えようによってはここまで増えることが異常だ。ゆっくり徐々に増えていけばよい。第一、一番困るのは中国の旅行業者だ。
決定的な中国の衰退は、先日に発生した香港の高層住宅の火災だ。防護壁に燃えやすい素材を使用したことや、竹の枠組みを使っていたことは笑われるがそのことはそれまでだ。問題は住民から指摘されながら、対応しなかった行政の体質だ。ましてやそのような環境で、当たり前のごとく喫煙を許す社会環境だ。工事関係者を逮捕することは当たり前だが、放置した役人を罰しないのは腐敗体質だ。決定打は〝国家治安維持法〟まで持ち出して、言論封鎖をしたことであろう。