中国で再び、日本人児童殺傷事件が起きた

 中国の深圳で邦人児童か刺され死亡した。数か月前江蘇省で殺傷事件が起きてから、同様の事件が起きた。中国大使を呼び出し懸念を伝えたが、もはやこのような注意だけで済む問題ではない。先日は中国軍空母が与那国島の接続水域に侵入した。過去も同様な行為を繰り返している。明らかに、既成事実化するための意図が読み取れる。
 靖国神社で落書きをする事件があった。児童襲撃事件にしても明らかに意図がある。この種の行為を中国市民が、ためらいもなく行う背景には何があるのか。一口に戦前の日本の中国進出が理由と片づけるわけにはいかない。過ぎ去った過去を簡単に忘れることはいけないが、いつまでも引きずることも問題がある。中国でこの種の問題を起こすのは若者世代で、戦争経験世代ではない。その世代が自らの意思で、日本を糾弾するのは僅かだろう。明らかに中国執行部の作為的意図が働いている。
 今の中国は混迷・低迷を隠すためにオブラードに包み、国民には実態を知らせない。そのために国民の視線を逸らすための手法は、権威主義的国家では典型的に敵対国を作り上げることだ。その手法は韓国で典型的に展開された。この手法を成功させるには、国民の洗脳が必要だ。戦争経験世代は、いまさら過去のことより現在を生きることの方が必要と理解しているので、ばかげた洗脳に乗り切ろうとはしない。したがって、中国も韓国も何も知らない若者を洗脳した。日本は残虐だ・敵だと幼年期の学校教育段階から進めた。その洗脳教育が始まったのは、経済が発展の芽が出始めた1990年代からだ。その世代が20~40歳代に成長しているのが現在だ。事実、反日の活動や嫌がらせをしているのもその世代だ。繁栄を迎えはしたが、残念なことに、文化に昇華するには歴史が浅いし、土壌が乏しい国だ。経済が発展する手法として〝おねだり〟を利用し、そのためには日本の戦争贖罪を利用した。
 本当の国力を身に着けるためには、文化のレベルまで成長させなくてはならない。そのためには、誤ったことは悪いこととして判断できる国にならなくてはならない。経済を頭に考える日本の姿勢は、いつまでも受け身の姿勢で中国に対応しがちだ。戦争責任は、日本は償ってきた。毅然とした態度で臨むことに遠慮する必要はない。報復する必要はないが、報復するくらいの態度を示さなくては、戦争被害者権利を誇示する中国・韓国を国際レベルの国にすることはできない。