トランプ大統領が関税攻勢で日本を攻めることは、日本人の感情をアメリカ敵視に繋がることはだれでも考える。当然中国は考えるのを超して、利用を考える。そのための材料は日本を喜ばせる手法である。「水産物の輸入再開」「日本産牛肉の輸入再開」と6月末以来、打ち出してきた。輸入を再開することは、良いことのには違いない。日本の愚かなことは、それをあたかも相手を譲歩させたかのように思っていることである。前進したのではなく、スタートラインに戻っただけである。いや、むしろその間の歳月を考えるとマイナスである。それを利益を得たかのように考える日本人の人の好さだ。
尖閣諸島周辺に中国船が侵犯してから久しい。漁船から海警へ、さらには軍の船へとエスカレートしてきた。中国の軍は膨大な規模であり、有事がない今は暇を持て余している。兵のストレスを緩和するには格好の材料だ。エスカレートは空にも広がった。中国軍機が日本機に異常接近する事態の起きている。初見は注目するが、それが常態化すると異常を異常と思わなくなる。暇な人には勝てない。
黄海の中間線に、協定を破ってブイを浮かべる。さらには試掘を始める。太平洋の日本のEEZで深海の海洋調査を始める。レアアースが存在することから、これは急速にエスカレートするだろ。
牛肉の禁輸をしたのは、BSEの発生した20年以上前だ。水産物の禁輸も数年前からだ。それをもろ手を挙げて喜び、中国に媚びる日本人。パンダは帰り日本にいなくなった。平和な日本人は愛くるしいパンダを望み、政治家までもパンダの貸し出しを要求する。あのパンダの狡猾そうな目つきが理解できないのであろうか。