アメリカ・イスラエルのイラン攻撃でイランによりホルムズ海峡が封鎖された。1カ月を経過しても開放されいない。日本は約250日分の備蓄があり、一次放出をされた。世界の各国は100日前後が大半で石油危機は現実のものとなっている。経済危機は新興国からやってくる。
この事態で、最も喜んでいるのは中国とロシアだ。ロシアは産油国として外貨が稼げる。中国は石油には苦労するが、世界一と言える再エネシフトが進行中だ。さらにEV(電気自動車)の生産でトップを走っている。世界にEV展開することは目に見えている。
トランプの化石燃料回帰のムードに世界がエネルギーの復古調に酔っていた途端、酔いから醒めさせられたのが、今回の石油危機である。日本にとって対処しなくてはならない重大な問題は、EVと再エネである。自動車メーカーは基礎的体制は気づいているが、目前の趨勢でエンジン車に力を投入してきた。早急なEVに対するインフラ整備が必要だ。
エネルギー源として最も必要なものは電力だ。石油・LNGに偏らない電源構成が必要だ。今すぐ着手できることは、石炭火力の活用だ。そして休眠原発の活用だ。その分、石油をナフサ生産に振り向けなくてはならない。
世界で最も危険で不安定な地域は中東であることは、永遠に続く。いつまでも中東一本での石油依存は危険極まりない。輸入地域の多角化は至上問題である。薄型シート状の太陽光パネル・プロブスカイトの実用化が期待される。地震という災難は地熱発電の恩恵を与えてくれる。立地が国立公園にあることを懸念するが、太陽光パネルや無機質な風車に比べれば地熱設備ははるかに美観だ。日本の技術は、石油や石炭にも高脱炭素を実現していることを世界に認識させなくてはならない。いつまでも錦の御旗の原発反対は国を亡ぼす。