中国の変化(芸能版)

これまで中国の変化を、IT・人口・教育の場面で見てきたが、ここでは芸能分野だ。まさにここまで来たかと言う感である。アイドルやポップ的服装や性別同一化、国家に協力的でない芸能人の排除、芸能ランキングの廃止などを提示。幼年アイドルを解散したり、富裕芸能人を脱税容疑でやり玉に挙げている。共に豊かになろうと所得格差の減少を歪曲し、締め付が強化されている。
元々、所得格差の激しい国なのに、今更という感だ。もっと手っ取り早い方法は、共産党幹部を締め上げることだ。ことの根源がどこにあるかを理解していない、と言うよりは大衆に矛先を向けるしか方法がない。まるで1966~76年の「文化大革命」を彷彿させる。文化面まで政府が深く介入すると危険のサインだ。
今、中国は転換期に来ているようだ。色々な矛盾が露呈して実情を封鎖しなくてはならない状況が出てきたのだろう。力で抑えなくては危険と感じ始めたのであろう。そうなると専制国家は国外に国民の目を向けさせる。専制の余波が及ばないで欲しいのが他国の本音だが、その余波は既に現実のものになっている。他国も迷惑だが、中国国民が気の毒に思える。