韓国は軍事大国へ舵をきった?

韓国の軍事費が約5.5兆円になり、日本と肩を並べた。GDP(国内総生産)は日本の3分の1であり、人口は2分の1である。徴兵制による人件費が負担になっていることや、北朝鮮と対峙していることで費用はかさむと思われるが、国内経済を考えると首を傾げざるを得ない。
SLBM(潜水艦弾道ミサイル)の発射実験を成功させたと発表した。これは核を搭載するための第一段階である。状況によっては、それを実践するだろう。世界的な北朝鮮に対する危険視を隠れ蓑に軍事力強化を進めている。国家として軍事を強化することは現在の国際環境下では自然であり同感できるが、日本やアメリカに対する最近の対応をみると自己完結を目指しているようだ。
しかし国内の経済情勢を見るに、身の丈を過ぎた軍事費に思える。無理して強化したものは、使わないと自己満足や世論を満たさない焦燥感をきたす。北朝鮮に対する挑発的な態度や周辺国への対応も尊大になる危険性がある。自己保身や世論に迎合するために仮想敵を作りやすい国民性でもあり心配だ。