衆議院選挙で立憲民主党が敗れた理由

立憲民主党は14議席減らして敗れ、枝野代表が辞意を表明した。それには賛否があるが、自民党的発想をすると辞めるべきで、共産党的発想をすると辞めるべきでないとなる。要するに人材の豊かな党と乏しい党による帰結だ。増して重要なのは、民主的体質と独裁的体質の差だ。
立憲と共産は候補者の調整をする合意をした。小選挙区においては票を得ることでは効果があったが、比例区における純粋な支持票は制度の通り反映され伸びなかった。細かい事情には効果があったが、大筋では逆効果であった。何故か? 国民の大多数は左派にはなじめないからだ。共闘によって立憲はより左寄りに見られ、共産は元々左だ。国民はソ連が嫌だったし、中国のそれに不安を抱いている。初めから選挙には負けていたのだ。
日本共産党は世界のそれがそうであったように独裁専制的党運営をしている。党自身が政権を取れると思っていないし、その結果批判に徹して、理念を捨てず生き続けることに活路を見出している。立憲・枝野は自分一人で結党したと思っており、共産党流の党運営してきた。巷で”立憲共産党”と揶揄されるのも自然だ。
大多数の国民は、政策云々の前にその体質が嫌だしついていけない。それが解ってか分からないでか、”政権選択選挙”と言ってしまった。政権を取ることを国民が喜ぶはずがない。結党して数年の党に、批判だけで中身のない党に付託するバカはいない。草の根を食んで時間をかけて謙虚に研鑽しないと国民は振り向かない。