メディアは旧統一教会の勧誘・寄付行為の方を追求すべき

安倍元首相狙撃事件以来、再び統一教会がクローズアップされてきた。過去、集団結婚式や霊感商法や多額の献金などで問題を起こしてきたが、追及され団体名を変更して世間から隠れていた。狙撃犯が安倍氏が統一教会と関係があると思い狙ったと自供している。この一言にメディアが小躍りして食らいついた。政治を追求することは使命と信じているメディアにとって、〝ウクライナ疲れ〟でやや飽きが来ていた時に格好のネタとなった。関係を持つ政治家は誰でどのような内容であったかを繰り返し報道し始めた。確かにそれによって教会と政治家の関係が浮かんできたことは新たな事実ではあった。しかしその大半は犯罪的行為とまでは言えないものであった。
メディアの正義は、真実を追求し報道することである。一家が破綻するほどの献金をし、法外な金額で物品を購入しなければならない行為を知らしめることでもある。とかくメディアは事件を解決することを意識しがちだが、使命は事実を調査し報道することである。信徒を開放するために与えられた電波を有効に使ってほしい。