中国、路線修正か

中国の夏恒例の北戴河会議が終わった。何も内容は発表されていないが、習近平路線の微調整と引き換えに3期目の続投が承認されたのではないか。微調整の一つは〝ゼロコロナ〟政策からの脱却だろうか。国民の不満回避と経済成長へのシフトであろう。もう一つは改革開放路線の再確認だろうか。自己中心の簒奪経済では結果的には成長は見込めない。これは経済成長を考えるなら当然の方向である。
先日、漁業が解禁されたが、〝デリケートな水域〟への自粛要請が出された。その地域の一つは尖閣諸島周辺と考えられる。その背景には北戴河会議を受けての日本に対する対処の変更を感じられる。隣の韓国と中国の貿易関係は急速に貿易の縮小が見られるが、それを受けてか韓国は中国市場へのメリットを感じなくなりつつある。それを受けて政権の移行と共に中国へのすり寄りが薄くなってきている。中国にとっては韓国の市場やその中間的技術では魅力を感じない国となった。中国は日米韓の穴として韓国を考えていたが、その効果を疑問視しし始めた。次の穴として日本を考えているのであろう。
韓国の毅然とした対応は日本も参考にすべきであるが、貿易を考えると同じことはできない。
一日も早く、経済競争力と軍事力を整備して毅然とした態度で中国に対処できる国力を付けるべきである。中国や朝鮮は毅然とした態度で臨まないと、自分の間違いが理解できない国であるし、対処しない国である。