中国の正体‐‐‐‐発想が昔のまま

中国が日本に対するビザの発給を停止した。韓国にも同様の処置がとられた。日本、アメリカ、EU、韓国などは中国からの入国審査を厳しくしているが、これは中国がゼロコロナを終了して〝放置コロナ〟を行うことによって、感染の実態を報告しないことによる。さらに、それにより変異株の発生などが把握できないことへの不安があるからである。
日本や韓国などは、入国審査をしているけれど、ビザの発給を停止しているのではない。にもかかわらず、報復処置としてビザの発給を停止した。むかし流行った倍返しである。中国は自分でも誇るようにGDPで世界第2位になって久しい。それを大国の証として振りかざすが、風向きが悪くなると発展途上国として甘える。確かに1人当たりGDPは60位前後だから、明らかに発展途上国だが…。
自分で大国と言うのであれば、大国らしい風格を示して欲しい。世界にアンテナを張って、自国を責めることがあれば即座に反応する。ヤクザや不良息子が、一度反芻することなく直ちに反応する姿に酷似している。それは心の奥では不安や罪悪感や自信の無さなどでビクついている証である。ある時点になったら気付かないと、人は何時までも許さなくなるだろう。過去の王朝がそうであった様に、天下を取ると有頂天になって、そこから実態は衰退に向かっていることに気付いて欲しい。増してや現在は一国の中の話ではなく、国際環境の中の一国であるわけで、残念ながら未だ中国はそれの経験が乏しい。〝中華〟という発想を払拭できない限り、未来は暗い。