ロシアの前時代性

ロシアがウクライナのソレダルを制圧したと報道した。改めて奇妙に思うことはロシア軍と言うよりはワグネルという私兵(傭兵)軍がウクライナでも活発に戦っていることだ。まるで戦前に中国で張り合った軍閥のようである。
私兵軍団にとって戦争が無いことは死活問題だ。従って無理をしてでも戦闘を長引かせ生活を維持する。ロシアがいつまでも前近代的なのは、この事でも証明できる。政府は正規軍を温存し国民の批判を避ける。その反面、私兵軍に武器・資金や便宜を与える。服役者を戦場に送り出す手助けをするなどは、とても近代国家とは言えない。ソレダルやムハブト近辺は、塩やニッケルなど豊富な地下資源がある。プーチンはワグネルにこの資源の権益を約束し、制圧を後押ししているのであろう。
ロシア軍はますます無差別攻撃の手を緩めない。最早、戦争と言うよりは虐殺テロである。攻撃対象は一般市民ばかりである。市民の犠牲者は1万人近くにのぼる。ウクライナ市民を不安の底に陥れて、白旗を揚げさせようとしている。ミサイルなどの攻撃兵器も底をついたのであろうか、艦船攻撃用のミサイルまでも市民攻撃に使い始めた。正に狂気である。
やっとNATOも戦車などの機動兵器を供与し始めた。新しい兵器は訓練を要するため、早急に供与し春に備えるべきだ。ロシア国民の良識に期待したが、フェイクニュースの流布などによって多くの国民は無知・無関心である。最近のタイへの旅行者数の断トツのNO1はロシアである。プーチンやワグネルだけでなく国民までも、結果的に狂気の淵を彷徨っている。