埼玉県人よ怒れ--子供留守番禁止条例

 埼玉県議会が子供保護に関した条例を提出している。10月13日に可決されると成立すると言う。小学3年生以下の子供が対象の内容は、子供を放置してはならないもの。独りでの留守番は不可(高校生が一緒にいても)。子供だけで公園遊び禁止。ゴミ出しでの放置も不可となれば、常に親は子供を背負っていないと何もできない。更に子供一人でのお使いも不可。
 この様な多くの制限は、親の行動を大きく規制する。親は働きに出ること自体が大きく規制される。最大の弊害は子供の自立を阻害することだ。この時期どのような面でも大きく成長する。独りになる寂しさを体験しないと子供はひ弱で卑屈に育ち、自立心が育たなく社会的欠陥を持つ。
 更に重大な発想は〝通報義務〟を課すことだ。まるで中国の人権侵害と同様だ。この様なスパイ活動を助長する法は社会を暗く混乱させる。条例が成立すると困るのは埼玉県だけの問題ではない。増加しつつあるスパイ国家の仲間入りするに等しい。
 自民党県議が主導しているが、余ほどシミュレーション能力がない。自分が親の立場になれば実行不可能極まりないことぐらい分かるはずだ。このままで進むのであれば自民党は強権を発動しても阻止しなくてはならない。条例の成立を許したならば、埼玉県人の人間性そのものが疑われるのみならず、国家としての品格までも疑われる。