真偽の判断をつかなくしたのは誰だ

 世論調査が疑問を持つことなく行事的に行われている。岸田内閣の支持率は相変わらず低い。岸田内閣の行ってきた主なものには何があるか、把握はされているのであろうか。
・日韓融和
・マイナカード促進
・原発再稼働
・福島原発処理水放出
・防衛費43兆円(5年分)確保による自衛力強化
・防衛3文書作成
・武器輸出3原則の緩和
・少子化対策

・新型コロナの5類移行
・半導体助成とTSMS誘致
・G7を通じての国際力強化
・大学ファンド「国際卓越研究大」

等が就任2年の間に実施・政策された。2年間でこれだけの問題に取り組んだ内閣がかつてあったか記憶にない。
 国民も野党もメディアも識者も、口をそろえるように「首相は何を言っているのかわからない」「情熱的な説得性がない」「丁寧な説明がない」などと批判する。批判する人たちは何を基準に判断しているのであろうか。相変わらず、ことの善悪ではなく、慣例によるムードで批判しているのではないか。ただ単に首相のクールな演出に嫉妬し、反感を表しているだけなのではないか。
 今の国民の貧困を生み出したのは、政治によるものより、国民個々人の無策無能によることが一番の原因ではないか。何かあれば政府に頼り、その恩恵をけなしてうさん晴らしをする。何もできない野党と、何でも批判しかできないメディアの口車に乗って、やる前から批判しかできない国民になってしまった。自分で理解努力をしないでゲーム感覚で政治を見下す。
 岸田内閣を支持して言っているのではない。政治の実態を正しく評価しないで表面的なムードで判断を下すことは、取りも直さずポピュリズムの表れではないのか。昂じすぎると混乱と悲惨さを生み出してきた歴史を見ると、国民の理性が必要な時期を感じる。