プーチンを勝たせてはならない--帝国主義の悪夢

 ロシアがウクライナに進行してから、2年を経過する。ウクライナ東部のアウディイウカが陥落すなど戦局はロシアの優勢になっている。NATOの欧州各国は7兆円の支援を約束したが、アメリカは共和党の反対で予算が議会を通過していない。ロシアがイランや北朝鮮の武器支援を受ける中でウクライナは支援を十分に受けられていない。アメリカはこれからの世界情勢や人道支援の面から、バイデン政権のうちに支援予算を議決すべきだ。一時の大統領選にこだわらず共和党にはアメリカ魂を見せてほしい。
 ロシアでの大統領選が迫ってきたが、強制的に立候補を否認するなどは選挙制度を無視する行為だ。加えて反プーチンのナワリヌイが暗殺された。酷寒の地に送り、親に遺体の引き渡しをしないことは毒殺を自ら認めている。他国から見ると、ロシア国民の良心に期待するところであるが、それも強権化では簡単ではない。しかし国は国民が幸せに暮らし母体だ。過去にもロシア革命のように先制権力に革命を起こしたことがある。過去、プーチンは政治家や記者などを暗殺し対抗者を排除してきた。ナワリヌイも言っていたようにプーチン以外の候補者に投票して、ロシア人の魂を見せてほしい。
 国際社会は、これから社会が専制主義が横行しないように機能することが、自国の利益であることを理解すべきだ。欧米は確かに発展途上国を利用して、国益を確保してきた。海外へも軍を動員したことも多々あった。しかし、その後には国の発展を手助けする面があった。ロシアのそれは帝国主義であり、領土の拡張と搾取でしかない。今や世界は簡単瞬時に情報を共有できる時代だ。ブーイングの声を送り、プーチン指導部を追い込む方法はある。特にグローバルサウスの各国は目先の利益に左右されないで、自らも望んでいる暮らしやすい社会を実現するために行動に移すべきだ。