爆発? 爆破?

 スペースワンが民間ロケット「カイロス」初の打ち上げを行ったが、失敗に終わった。ロケットの衛星打ち上げ事業は世界的に拡大している。原因を分析し、今後の成功につなげてほしい。
 ″爆発は〟原因が不明に響く。また外部からの要因の響きがある。″爆破〟は自己作用の響きがある。細かいようだが、報道を聞く視聴者にとっては感じることが大きく違う。メディアは概ね″爆発〟と報じた。目の前で起きた事実は確かに爆発である。しかし、メディアに正しく報じる責任がある。″爆発は〟原因不明の響きを抱かせ、″爆破〟は当事者の意思を感じさせる。ともかく今回は当事者が爆破したのだ。打ち上げの行く先を理解把握し、これ以上遠方に残骸をばらまくべきでないと思った。政府の衛星を搭載しているなど機密もある。失敗を理解した当事者からすれば、正しい行為であった。
 メディアは他人の失敗をネタに話題を作り上げる手法に偏ってきた。成功(善)の理論を報じるより、失敗(悪)の事実を報じることのほうが、はるかに易しい。自分で努力しない者の典型だ。これでは巷のユーチュウーバーと変わらない。