テレビには多くの分野の人物が登場する。耳障りの良い話し方には好感が持てる。反対に耳障りの悪い話し方の1つは、間投詞の連発であろう。「まあ」「えー」「やっぱり」「やはり」「あのー」「ネ」など連発する人がいる。また形容詞「たっぷり」「じっくり」「ていねいに」「とうぜん」「すごく」など必要のない修飾をするのは、局サイドの人物。
さすがに、局アナは訓練されていて、言葉遣いはできている。問題になるのは、司会者・MCと呼ばれる番組進行役とコメンテーターのレギュラーである。繰り返し連発する人が、繰り返し話をする。聞き辛いことこのうえない。司会者・MCはまず、話し方を克服しないとテレビに顔を出すべきでない。嫌悪感を煽るだけだ。せっかくの番組も見る気を失せる。
コメンテーターは局から依頼されて出演するのであろうが、レギュラーで出演すると繰り返し話し方に問題(癖)があると、これまた見る気を失せさせ嫌悪感を抱かさせる。特別、知見に秀でているのであるならともかく、普通の人なら即刻、交代していただきたい。
次にスポットで登場する、その分野の専門家だ。皮肉なことに、日ごろ話すことも仕事の一つであるはずの大学教授が、間投詞の連発が多いことだ。名誉教授・特別教授と名の付く人は、学生に教えることよりは自分の研究に専念しているのであろうが、「それでも…」と言いたくなる。そんな姿を見ていると、大学教授の授業はどのように行われているのかと、不安になってくる。教授する内容がほどほどで、話し方がこれでは学問としてのプライドが消し飛んでしまう。
いずれにしても番組はテレビ局が作成しているのであるから、まずは基本の視聴者にとって見やすく聞きやすい運営から見直してほしい。