9月に向けて、自民党と立憲民主党の選挙戦が始まった。自民党では11人の名前が挙がり、立憲は3人の名前が取りざたされている。両党とも推薦人20名が必要だ。確定はしていないが、自民党はもう少し候補者は減少するであろう。
名前の挙がっている中で、矛盾を感じることがある。自民は3人の女性がいるが、立憲にはいない。いないどころか、顔が浮かばない。日ごろ、ジェンダー平等という美名のもとに、男性を攻撃する立憲になぜ、女性がいないのであろうか。自民は旧態依然として新鮮味がないと、日ごろこき下ろしている立憲だが、今回の3人の方がはるかに、代わり映えがしない。
口だけの立憲と言われて久しいが、自民党より変わる気がないのは立憲の方である。女性はおろか若手が育っていない。表面的にはリベラルと聞くと若さを感じるが、実態はリベラルの方が年老いている。それは当然で、1960年代の安保闘争などにシンパシーを感じる面々の名残を引きずって進化していないのだから。
現在の国会議員の数は、自民=380,立憲=138。両党とも推薦人が20名必要だ。目ずまりしているのは立憲ではないのか。狭い所帯にも関わらず、自民と同じ20人を変えようとはしない。これでは、新しい立候補者は出れるわけがない。他人を非難する前に、自分をしっかり棚卸をしなくてはならない。
メディアは相変わらず、視点が変えられない。過去の汚点を洗い出したり、あれほど派閥を非難しながら各候補者の旧派閥をしゃべるし、推薦人の所属派閥を軸に分析する。自民党は派閥を抜け出そうとしているのに、メディアは派閥と言う前科に固執する。まるでヤクザの世界だ。候補者に聞くことも政治資金など過去の出来事ばかりで、将来の政策などは聞きもしない。それも当然で、メディアは起きたこと利用するだけで、これからのことには頭が回らないフリーズした組織なのだから。