日本のエネルギー確保

COP26が閉幕した。焦点の石炭火力は「廃止」から「削減」に緩和された。地球環境にとっては一歩後退だが、現実的には致し方ない。日本の取り組むべき分野は、再生エネルギーと原子力発電がキーとなる。
原発は稼働中止になっているものが多くある。火力を減じるためにも、保有している原発は再稼働すべきだ。同時に原子力技術は確保しなくてはならない。小型原子炉は研究開発しなくてはならない。世界初の被爆国として、核に対する拒否反応は強い。それと核技術保持は別の問題だ。安全技術の追求と同時に、有効利用を考えた施策が必要だ。今の国際情勢下では、安全保障の観点からも核技術は必要だ。保持している核燃料は使い捨て出来るものではない。利用サイクルの確立が必要だ。
再エネ発電には、太陽光・風力・バイオマス・地熱などがある。太陽光・風力は中国やEUなどにコスト面で不利となっている。当面は依存をしなくてはならないであろうが、日本の技術力は克服できると信じる。パネルのコストダウンが必要だ。また国土への設置で地理的問題がある。太陽光は平面的に場所が必要で、有効設置と環境・美観で不利だ。風力は風が弱く一定しない問題があるが、平面的に狭く垂直利用が可能だ。美観には難があるが周囲を農業利用できる。塔の周囲に太陽光パネルを巡らせば、発電が向上する。過疎化に悩む自治体には適したスタイルであり、有効な財源にもなる。
新築される建物を含め、補助は必要だがパネルの設置を義務付けるべきだ。エネルギーは国の根幹だ。輸入が難しいし、発電原料を海外に依存しすぎると、国家安全保障が脅かされる。地球のためにも原発が稼働できる間に太陽光・風力発電体制を整備すべきだ。