地政学的に最も危うい国は何処?

ロシアのウクライナ侵攻は世界の秩序の崩壊と変更を迫らせた。今世界で危険な国は何処だろうか。中国・ロシア・アメリカである。軍事力が強大であることや核を保有していることからも明らかだ。国土と人口面からも言える。しかし何よりも大きな要因は専制体制と大統領体制だ。中国は共産党独裁での専制主義・ロシアは議会や選挙はあるが強大な大統領権限・アメリカは悪い意味で選挙に縛られる大統領制。これらは意外なことに民意を恐れ意識せざるを得ない国だ。それ故中国・ロシアは報道を規制し捏造し事実を歪曲する。世界の国々はこれらの国に狙われるとひとたまりもない。
地政学がある。地球上の何処へ位置しているかによって起こるメリット・ディメリットを考える。メリットは置いておいて、ディメリットを中心に考えてみる。ウクライナだろうか?ポーランドか?バルカン半島諸国か?中近東諸国か?インドシナ諸国か?……。それも答えであろうが、一番は我日本だ。理由は簡単だ。前述の3ヵ国に全て隣接しているからだ。しかも前述のように為政者が危うい状態に陥りやすいからだ。また状況次第で危険な判断を権力者が下せる国だからだ。
日本ほど地政学的にメリットを享受できる国は珍しい。おまけに世界的にも一番暢気で、ユートピア思考で、不幸だけは他人事と考える国民だ。現実にオオカミが来ないとその存在さえも信じない島の住人だ。自分を守る危険を恐れ、そんなことはあり得ないと人任せにして時間を稼ぐ国民。本気で自分のこと考えないから軍備もお遊び程度だ。最も怖いのは、解っているのか解っていないのか、それを事実として伝えない罪深いメディアである。それ故に格好の獲物である。更におまけに豊かな経済力を持っている。占領する必要はない、自治領に組み込めば何でも手に入る。何でも有りの混迷の世界になると真っ先に手を付けたくなる国だ。