モーニングショーを見なくなった訳

数年前までは、モーニングショーの時間帯は見るのであればテレビ朝日かフジテレビを見ていた。しかし、ついにモーニングショーなるものを見ることを止めた。それまでは暇つぶしにBGM風に見ていたが、新型コロナが上陸してからは、それに対する知識のかけらもないコメンテータやスタッフが無駄に話し合い、挙句の果てには政府批判に捻じ曲げた。特に玉川某(テレ朝社員)の自分勝手の暴言に怒りさえ感じていた。いつから出演しているのか知らないが、使い続ける局の感性の無さには呆れていた者は少なくないであろう。
その彼が安倍元首相国葬の折、菅元首相が友人代表で読んだ弔辞に「僕は演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」と発言。しかしその翌日29日の同番組で「電通はまったく関わっていないということがわかりました」 と事実誤認による発言だったことを認め、謝罪したそうだ。電通の件で事が終わったかのように話すが、問題は〝僕は演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから……作りますよ〟の行である。これではこれまで番組の内容を演出してきたと自白しているに等しい。安倍・菅元首相は自身を犠牲にして新型コロナに取り組んで成果を上げたにも拘わらず、公共の電波を使って愚弄するのはもってのほかである。
さらに酷いのはテレビ朝日である。何も感じず暢気に週末をエンジョイした上層部がSNSで炎上したとたんに、正義ぶって10日間の職務停止を決めた。多分世間はこれにまた呆れるであろう。彼の〝降板〟を決断する倫理判断は、テレビ朝日に残っているであろうか?
モーニングショーの次はワイドショーが切り捨てられる番だろうか。