相変わらず続く言葉遊び

岸田首相が国会の答弁で、子育て休暇中にリスキリングをして欲しいとの答弁をした。喜んだ野党やメディアは、子育てで休んでいる時に勉強はできないとか、子育ての実態が分かっていないとか批判した。翌日、首相は全般的にリスキリングを支援すると言ったと弁明した。
子育てが大変なことは、実際に育てた身としてよくわかる。しかし、実際にしがらみが嫌で核家族を選んで、一身に子育てを選んだのは自身であるケースも多い。少子化に対応しなくてはならない昨今の状況で、子どもを育てる人々に感謝をしても文句を言うつもりはない。当の家庭でも、自身で対応しなくてはと思っている人は多いはずだ。批判するための批判を望んでいるのは野党やメディアの暇な人たちだ。世論工作を潜ませた発言はいい加減にして欲しい。
個人が自分の一生を送るためには、20歳までの受動的に学んだ知識のままでは無理だ。特に変革が激しく短いこれからは、一生の間に数種類の職種を乗り越えてゆく必要がある。そのことは個々人が一番分かっていることだ。能動的にマルチの能力を並行して働かせなくてはならない。例え子育ての最中であっても、それを工夫するのが家族のためだ。批判に活路を求める野党はともかく、メディアはそれだけであってはならない。メディアは国民に食べさせてもらっているのであって、自分の考えを国民に押し付けてはならない。