福島原発の処理水

 福島原発の処理水を夏を目途に放出すると目論んでいるが、中国と韓国野党が反対している。呆れるのは海水浴シーズンは避けて欲しいと言った公明党山口代表だが、もっとひどいのは韓国野党の抗議集会に参加した立憲民主党の山口知子達だ。地元漁民が反対する気持ちは理解できるが、それを煽っているんが彼女のような輩だ。
 反対している国の原発のトリチウム排出量(単位・兆ベクレル)は、次の通りだ。
本:福島(事故前)2.2 処理水22、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1に希釈
韓国:月城71、古里49(いずれも韓国南東部)

中国:紅沿河原90(黄海)、泰山143(中部)、寧徳102(中部)、陽江112(南部)
明らかに中国・韓国の放出は日本の比ではない。しかも海流の関係でいずれからも日本に到着する。反対に日本から中韓に到着する可能性は天文学的確率・ゼロだ。IAEA(国際原子力機関)も安全とのお墨付きを出している。反対しているのは、政争の具にしたいだけであることは見え見えで、そのような言動は国際社会の信用を失うだけだ。にもかかわらず中国は、輸入水産物の個別検査を行うとした。香港までも忖度し追従したことは、もはや香港の自由は無くなった。
 日本の漁業・輸出関係者には打撃があることは事実だが、輸入が途絶えて困るのは中国の市民であり業者だ。目先のニンジンしか見えない中国指導部の危うさがまた見えてきた。政府の支援も必要だが、事故を起こした東京電力は充分な対応をする必要がある。東北産の農水産物を積極的に食して、安全性をアピールすべきは東電関係者の義務であろう。