少子化問題--〔4〕未婚・晩婚

【晩婚】
戦後間もないころは、20歳台後半で結婚が一般的であったが、現在は30歳台前半になっている。特に女性は20歳前後であったが30歳前後と10歳も高齢化した。この状況が子供の数を減少させた。若い時はやりたいことをやり、悔いのない青春を送りたいともっともな意見を言う。そうして自分で決断するものもいるし、周囲からせかされて渋々結婚するものもいる。年も取ったから贅沢は言わないとフンギル人もいれば、ここまで粘ったのだから安物買いはしたくないと思い結局買い物が出来ない人もいる。
 しかし、その若い独身の時代を真に自分の将来のために費やす人が減った。ただ、学ぶこと・働く事・拘束されることなど自由を奪われることを嫌って無為に青春時代を空費する。
 晩婚をする人は、体力と新鮮な頭脳のあるうちに、将来のためのスキルに投資をしておくべきだ。それをしないのであれば、早く結婚して将来を担う子孫に投資すべきだ。

【未婚】
以前は未婚の人は多くなかったが、現在は数十%はいる。世間の適齢期を過ぎても結婚しない(できない)理由は様々だ。
 よく「出会いの場は無い」と言うが、昔だって似たような環境だった。従って、職場結婚が多かった。今でもそうすればよさそうなものだ。出かけて見つけるだけの行動力も無くなった。友人・知人がいなくて紹介もしてもらえない。いいなと思って近づきすぎるとストーカー呼ばわりされる。
 給料が安いと言う。独りで家族を養うのであれば安かろうが、今は共稼ぎが主流だ。二人分合わせれば昔と大差はないし、むしろ多いことも多々ある。
 新しい環境への不安・恐れから結婚を避ける人もいる。相手に配慮する煩わしさを嫌う。自分の思うようにする自由が奪われる。家では言えた我儘が言えなくなる。面倒なことを避けて通ることのできたバラ色の人生が終わってしまう。
 昔の言葉に〝飲む・打つ・買う〟がある。現在は〝買う〟場が不足している。無いことが当たり前であるが、それに飼いならされた若者は素人までも買う発想が無くなった。つまり植物化し、女性を必要としなくなった。女性はそのような男性に魅力を感じることなく、自分の自由に喜びをシフトした。