G20が9月8,9日にニューデリーで開催される。中国の習近平が欠席の予定となった。この場では米・バイデン大統領との会談も期待されていたわけで、事務レベルでは根回しが行われていたのだが……。もしかしたら岸田首相との会談の可能性もあった。BRICsに傾斜姿勢を見せるつもりかもしれないが、ホスト国はインドであるし逆効果である。自ら世界の信用を失う必要は無かろうものを……。
国内経済が混乱を極め、自分の力ではどうにもならなくなって何処に責任を負わせるかに多忙な日々を送る習近平。アメリカからは色よい内容が得られる見込みもない。日本へは福島原発処理水に非科学的報復として水産物の輸入禁止を、カッと頭にきて行使したために、優位性を持って会談に臨めないことは解っているから、恥はかきたくないのであろう。
経団連が中国訪問を考えているが、ただ単に商売を求めていくことは危険だ。訪問予定まで半年はあることだ。無理してまで中国に投資する必要はない。企業にとっても今の中国は、仮に売上が上がっても将来的には危険極まりない。代替投資エリアを熟考して有利な会談をすることが経団連の真価を問われるところだ。旅行では行く必要もないし、来てもらう必要もない。処理水問題で、バカ騒ぎしている中国もやがては己の馬鹿さ加減に気付くであろう。メディアも日本人も静観することだ。ここが真のグローバル社会への対応である。
逃げ回るものは、いつでも足を取られてドブに落ちて溺れる。