堕ちるとこまで落ちた、ロシア・プーチン

 北朝鮮の金正恩がロシアを訪問の途についた。大方の予想に反してウラジオストクではなく、遥北方の宇宙開発基地のある地に行くようだ。北朝鮮は核技術・ロケット衛星技術・食糧支援などを求め、ロシアはウクライナ戦争の武器・弾薬を求めている。本来ならならず者の金正恩などに、媚びを得る立場ではないが、プーチンの現在地を見るには格好の会談になった。
 北朝鮮が戦争に加担できるほどの武器・弾薬を保持しているとは思えないし、これから生産できるとも思えない。プーチンにもそのことは解っているはずだ。それでも世間で騒ぐほどの力も能力もない金正恩・北朝鮮を諸手を挙げて迎えなくてはならないプーチン・ロシアは哀れである。プーチンは余っている食料を支援し、眼前でロケットを見せることで優越感を見せることしかできない。金正恩は口先だけの武器・弾薬を増産すると取引をするが、そのための資源も財力もない。俗に言う〝食い逃げ〟だ。不安に捉われて〝思考停止〟のプーチンより金正恩の方が役者は一枚上かな?。
冬が近づいてきた。ウクライナの戦場は足場が悪くなり、攻防の展開が落ち着くだろう。この冬は武器の増産に双方が務めるであろう。そのために有りもしない北朝鮮を頼ったプーチン。戦いを煽ることは本意ではないが、セオリーを覆すことができるような西側のウクライナ支援が求められる。