第2次岸田改造内閣

 第2次岸田改造内閣が発足した。首相は〝変化を力にする内閣〟と銘打った。毎回内閣改造で、メディアや野党が物議を交わすものの一つが女性の起用数だ。後は自身には批判するしか能がないから、〝よくわからない内閣〟でひとくくりにする。
政治の場で女性の数が少ないことは国際的に恥ずかしいと、毎回批判する。女性の国会議員の少ないことの責任は誰にあるのか。選挙制度の中では責任は国民にあるに決まっている。なぜメディアは「君たち国民はバカで何も考えていないから女性議員が少ないのだ」と国民を罵倒しないのであろうか。日頃正義を旨とする輩は何も言わない。政治家が言うと政治家生命にかかわるが、メディアが言うと聞き流されるだけだから、言ってみてはどうか。女性女性と言いながら、いざ大臣になると古傷を掘り起こして、いじめの餌食にする。
日頃から適材適所と言いながら、こと政治になると男女平等を取り出す。大臣20人中5人であれば25%の女性比率だ。国会議員に占める女性の比率は何%であるか知ってメディア・コメンテータは話しているのであろうか?。約15%(713人中110人)が答えだ。3人で男女平等である。空虚で知識のないままでコメントしている罪深さがここでも露呈する。男女平等は男女機会均等であり、その結果は不均衡になるのが真の男女平等だ。今の世論は平等の美名のもとに不平等を加速している。
林芳正外相に代わって上川陽子が就任した。林も先日までウクライナや国際会議に出席して外相デビューしたばかりであり疑問視する筋もあるが、中国に対しては迎合的だ。外相として求められるものの一つが中国に対しての毅然とした姿勢だ。中国は弱腰や迎合を示せば、感謝するどころかオオカミのごとく襲い掛かってくる国だ。上川の毅然とした外交に期待する。