北朝鮮の動向に要注意

 北朝鮮の金正恩が新年の訓示で、新年が「戦争準備強化の新たな全盛期」になると表明した。また、すぐさま韓国との黄海上緩衝区域に200発の砲撃を行った。昨年はロシアへのミサイル供与を行い、弾道ミサイルも多発した。プーチンの作った前例〝侵略はタブーではない〟に強権主義国は麻痺している。中国同様、どの程度の軍事行使までが可能かを様子見ることを強化するが想像できる。
 昨年の北朝鮮の動向で話題になっていることの一つに、娘ジュエ(10歳?)の露出が当たり前になり、後継者と目されていることがある。上に男の兄がいるとされるが、下の娘に託されるとすれば何があるのであろうか。独裁者としての資質が問題なのであろうが、物おじしない娘の姿を見るにつけ、帝王学が施されていることが伺える。
 まだ30代の金正恩が、なぜこうも急いでいるのであろうか。一つは金一族の結束を固めるためであろう。逆に言えば、一族の結束・資質は脆弱そのものと言える。一つは金正恩自身の健康問題だ。典型的な成人病の体型であり、ヘビースモーカーだ。長生きは出来ないであろう。
 国内の状況は制裁などで、混迷を極めていることは想像できる。しかし、核開発を止めることも軍備を強化することも止めることはない。国民の不満が爆発することは、ひしひしと感じているであろう。将来に不安のある独裁者が考えること・行動することは過去の歴史と変わることはない。自滅に他者を巻き添えにすることは、繰り返された悪行だ。プーチンの悪行・イスラエルの過ぎた攻撃が、世界の感覚を麻痺させた。