余程、国内を見られたくない北朝鮮事情

 サッカー女子・オリンピックアジア予選で、日本は北朝鮮に勝ち出場を決めた。アジアでの2枠に入ったことは喜ばしい。北朝鮮は強かった。日本より少し上とも感じられた。個々の力においてもチームとしての連携も、それが感じられた。日本選手に感じたことは、足元のキープ力に難があったこと。パスを受けたボールが足元に収まっていなく、次の行動に対して定まっていなかった。競り合いでのボールの確保はも競り負けていた。
 第一戦の北朝鮮の開催地が決まらず、ぎりぎりでサウジアラビアでの開催になった。ホーム・アンド・アウェーであり、北朝鮮で行われるのが自然であった。競技場が無いわけでは無いはずだ。対戦相手の日本をじらす戦略とも思えない。チームや選手はマナーも立派であった。
 北朝鮮は経済制裁がされて久しい。弾道ミサイルなどの頻繁な打ち上げに反して、国民は窮乏していると言われる。最近は日本にやんわりと秋波を送るかのような素振りも見せている。考えられることは一つしかない。自国を外国人に見られたくないとしか考えられない。余程、国民は窮乏していることが覗える。大勢の在日サポーターが応援に駆け付けたが、彼らの心中はどのようなものであったろうか。