古代へと逆行する朝鮮半島

 韓国で総選挙が実施され、野党が勝利した。選挙前よりさらに野党が票を伸ばしたが、憲法改正などに必要な3分の2には及ばなかった。尹錫悦政権はさらに行政の運営が難しくなるであろう。それにしても選挙戦は非難合戦に始終し、他国ながらおぞましさで身が寒くなった。かつての文政権のもとの反日政策が、再び起きるのではないかと心配である。
 古代、日本の飛鳥時代頃の朝鮮半島は北に高句麗、南を新羅と百済が二分して三国の時代があった。高句麗は唐に滅ぼされ、やがて百済が唐と手を結んだ新羅に滅ぼされた。新羅は高麗によって滅ぼされ、半島は統一された。朝鮮・コリアは高麗に由来する。次に李氏朝鮮に引き継がれ第二次大戦後の朝鮮戦争までは一応は統一された半島であった。現在は北朝鮮と大韓民国に分断されている。
 北朝鮮の統治方法はまるで、古代高句麗の騎馬民族の武闘国家のようである。韓国に位置する百済・新羅は文化も花開いた開明国家であった。しかし結局は唐(中国)の元で滅ぼされ、生き残った新羅も唐の影響下から抜けきれなかった。高麗も李氏朝鮮も中国の大中華の元、小中華を築き、甘えと狡猾さで国を保った。
今流にいえば、こうなろうか。北朝鮮は武力は整えても庶民は疲弊し、国民が金王朝を倒す力もなく、やがて中国に懐柔される。韓国・保守派は民主主義で国を支えるだけの国民の素養はなく、
韓国・革新派は疑似独裁で国民は扇動されて国は2分される。国内は中国依存派と独立独歩派に分かれて混迷し、富裕層は国外脱出を始める。
 その昔、滅亡した百済から大勢の王族が日本に亡命した。数は劣るが、新羅・高句麗からも亡命者が日本に来た。彼らは国を捨てて亡命したが、結果的には富裕層であり、民を見捨てて来た。現在、有能な若者を中心に日本での職場を求めての来日が増えている。富裕層は北米・シンガポールなどへの脱出組が増加している。これが、内部分裂を繰り返し、非難しかしない民族の末路だ。儒教などと礼節をいうが、実態はわが身の可愛さのご都合主義だ。
鎌倉時代に蒙古の襲来があった。その実態の戦いは高麗との戦いであった。朝鮮は中国の先兵として血を流した。豊臣秀吉は入明を目指して、朝鮮を踏み台にした。衰退した清に見放されたときは、ロシアの南下政策の標的とされ、結果は日本に併合された。今の朝鮮は中国の先兵としての兵站の最有力国だ。ロシアがウクライナ戦争に外国傭兵を先兵として国民に戦いの実感をさせていないようにしているように、宗主国はそれをする。
古来日本は、地政学の利を生かして国を守り続けてきた。今の日本は、″
井の中の蛙〟がごとき、非難中傷発掘の政治をしている。朝鮮半島の文明(?)は、もういらない。他国の事情に左右されない外交力とともに、確かな兵站としての武力を準備しなくてはならない。