中国では相変わらず愛国教育はされている。いまや国というよりは共産党の愛国であり、こうじて習近平礼賛までになった。教科書も新たに刷新された。さらに変化が起こったのは、時間と機会の制限「ゆとり教育」への変化だ。日本でもかつて行われ、見直されたものだ。
宿題の削減や学習塾の許可制など、学校現場から自宅学習まで徹底している。学校については一つのプランであるが、学習塾は大幅な家庭干渉だ。国の許可がいるということや利益を上げてはならないとなると、専制国家のさらなる専制だ。廃業が相次でいるとのこと。背景には出生率の低下による若年層の減少がある。子供の教育に多大のお金が必要であるため、複数の子供を養うことができない社会になっている。「一人っ子政策」の失敗を取り返そうとしての政策だろうが、今度は教育で失敗するつもりのようだ。若者の少ない高齢化社会の中で、活力のないその場しのぎの社会が待っている。