東京都の転出が転入を上回った

初めて東京都の転出者が転入者を上回った。そのことは良いことであろうが、実態は何の改善にもなていない。転出者の多くは隣接の神奈川・埼玉・千葉に移動しただけである。首都圏の転出増加にならない限り日本全体で考えると意味がない。また、地方で転入が増加したところもあるが、それは地方の大都市周辺だ。メディアなどで言っていることは、社を東京に置くものであり、自分の庭や手の届く場所が衰退することとは思っていない。
新型コロナの影響でリモートワークが話題になっているが、その働き方で東京離れが起きていることはある。しかし新型コロナが落ち着けば、再び逆戻りする。必要なことは職業を変えたり、リモートワークで、地に着いた田舎での生活者が増加することだ。それには本人は勿論、自治体や国の態勢づくりや支援が必要になる。便利になることは当たり前と思う時代になっているが、都会は不便なものだと感じられることも必要だ。