自民党総裁選挙

自民党の新総裁に岸田文雄は決まった。まずは順当な結果であろう。選挙に関心を持つことは自由で良いことである。しかし必要以上に部外者が出しゃばることは、いい気持がしない。特に選挙制度について注文を付けることは、公私混同が甚だしい。国会議員と党員の票の比率が同一になっているわけだが、党員の比重を増やすべきと自民党に関係のない外野が自分の権利かの様に述べる。党員の比重を増すことが民意を反映しやすいと考えるのはそれでいい。しかし国会議員は住民の意思を受けて選ばれた人だ。それを考えると、総意としては国会議員の比重が高い方がむしろ正論だ。
よく派閥に縛られた自民党といわれる。しかし、それを批判できるのは数十年前までの自民党についてだ。人が集まれば意見を一にする者がいれば、反するものもある。3桁の人が集まればグループができるのが自然だ。それらが反発し融合して一つになることが、むしろ健全だ。その切磋琢磨があって初めて組織を健全で強くする。野党はそれができないから、魅力のないよくわからない組織で終わっている。挙句の果ては、自分の鉾を収めることができなくなり分裂の歴史を繰り返している。ましてや与党になると政権を運営しなければならない。フラットな組織がいかにまとめにくいものかは、本気で経験したものでないと分らない。いや分かっているのかもしれないが、それではいつまでも受験勉強の域を脱しきれない。

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